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爪をむしる強迫性皮膚摘み取り症!【原因は心理状態にある】

<監修医師  WASHIO>
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爪やささくれをついついむしってしまう、かさついた唇の皮をむしる…こういった行為は日常生活で何気なくしています。

 

しかし、気になるが故についつい炎症になってしまうほど皮膚むしりにのめり込んでしまう場合には「強迫性皮膚摘み取り症」が原因になっている可能性もあります。

 

今回はその心理から原因、治療法まで解説していきます。

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爪をむしる強迫性皮膚摘み取り症の原因

 

強迫性皮膚摘み取り症、あまり聞きなれない言葉ですが、日常生活場面ではよく行われています。

自分の体にニキビや白髪など、外見上気になる部分があった際に必要以上にいじったりしてしまうことを指します。

 

炎症を起こしてしまったりする場合には強迫性皮膚摘み取り症の可能性が考えられます。

 

こんな人がなりやすい

ではどのような人がなりやすいのか。一般には思春期~青年期の女性がなりやすいといわれています。

強迫性皮膚摘み取り症の患者のおよそ7割が女性です。

 

また、この症状はストレスや欲求不満を感じた時に無意識下に行われるもので、イライラしやすい人や神経質な人に多くあらわれるとされています。

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繰り返す悪循環

強迫性皮膚摘み取り症という名の通り、これは強迫症の分類のひとつです。

皮膚摘み取り症と診断されるには、繰り返し皮膚をむしることによって皮膚が損傷を受け病変になっている場合とされています。

 

皮膚が病変になる、ということは色素の沈着や皮膚の凹凸などさらなる傷ができるということです。

顔や手足など人の目につきやすい箇所の場合には露出を好まなくなりますし、人の目を気にすることによって消極的になります。

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強迫性皮膚摘み取り症に気付き、治療をすることによってこれらの二次的障害を防ぐことが可能です。

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強迫性皮膚摘み取り症の症状チェック

 

それでは強迫性皮膚摘み取り症の症状をチェックしてみましょう。

 

✔ 顔や体にあるニキビや傷が気になって仕方がない

日常生活において気になってしまうということはありますが、

強迫性皮膚摘み取り症の場合には1日1時間以上もの間その箇所に触れてしまったり手を伸ばしてしまったりする場合のことを指します。

 

✔ 無意識に爪を噛んだり自分の毛を抜いてしまう癖がある

幼少期からの癖、ストレスを感じるとついついやってしまうものですが、意識的にこういった行為をコントロールすることが可能であれば積極的な治療は必要が薄いでしょう。

 

しかし、意識的にコントロールをすることが難しい場合には皮膚摘み取り症の可能性がありますので受診をすることも必要になってきます。

 

✔ 乾燥した唇の皮をむいてしまう

乾燥しがちな冬場などは特に唇の薄皮が荒れてしまい、人と話す時や食事の際に気になってしまいますよね。

この場合も自分でコントロールできるかどうか、が重要になってきます。

 

自分で行為のコントロールができす、皮膚からの出血や化膿がある場合には受診する必要があります。

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強迫性皮膚摘み取り症の治療法

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治療するといっても、どの診療科で診てもらえば良いのでしょうか。

 

外的な傷を治すということであればもちろん皮膚科になるのですが、皮膚を繰り返しむしったりする行為を治すという場合には精神科、心療内科に受診する運びになります。

 

薬物療法

根本治療にはなりませんが、強迫性の症状なので抗うつ剤が効果があると考えられています。

ストレスを緩和したり、感じたストレスをうまく消化ができるように薬物を服用しながら行動をコントロールしていきます。

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認知行動療法

うつ病や強迫性障害などの不安障害を改善するために行われる治療法です。

認知に働きかけて気持ちを楽にする心理療法で、自身の考え方や癖を客観的に観察することによって自身のゆがみを正しい方向に戻していく方法です。

 

ハビット・リバーサル訓練

しないではいられない、自身のコントロールができないという症状に対してあえて逆のことをすることによって症状を克服していくという治療法です。

自身の衝動に対してどのように対応したか、その時の自身の気持ちはどう変化したかを自身で観察分析していきます。

 

ただし、強い強迫観念に駆られている場合には症状が悪化することもありますので、専門家に相談しましょう。

 

家で今すぐできる方法

自身が強迫性皮膚摘み取り症かもしれないと疑いを持った場合、すぐに専門家に相談しようという行動力がある方は一握りでしょう。

止めようと思っていても中々止められない場合には、物理的に止められるようにすることも一つの手です。

 

まずは、爪を短く切りましょう。むしる、爪の甘皮をめくる癖があるのであれば手のケアをしましょう。

気になる部分のケア、気になる部分に伸びる手のケアをすることによって二次障害を予防できます。

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